シドニー留学コラムSydney Column
【学校訪問】International House Sydney City(語学学校)
学校情報 2018.07.12
今回はシドニー市内にあるInternational House Sydney City(以下IHシドニー)という学校を訪問して来ました。IHはオーストラリア国内に3つのキャンパス(シドニーシティー・ボンダイ・ダーウィン校)があります。シドニー中心のタウンホール駅から近く、徒歩でオペラハウスやハーバーブリッジへ行くこともできます。
それではIHシドニーの紹介をしていきます!
Content
IHシドニーはどのような学校ですか?
IHシドニーの特徴としては、教師育成学校として長い歴史があるという点です。
英語を教える資格取得コース(TESOL・J-SHINE・TECSOL)が人気となっております。
国籍割合はアジア36%、ラテンアメリカ39%、ヨーロッパ19%、ミドルイースト&アフリカ6%です。(時期により変動あり)
どのようなコースがありますか?
英語コース (モーニング・パートタイム・イブニングレッスンがあります。)
インテンシブコース |
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学習時間が週に25時間で毎週金曜日にはレベルごとに分かれての選択授業があります。
選択授業ではリーディングやスピーキングなど英語のスキル以外にもシドニーでのお仕事の探し方を学びます。
セミインテンシブコース |
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学習時間が週に20時間です。
※【スピーキング&発音矯正クラスの入学基準】 Intermediateレベル もしくはTOEIC500以上
こちらのコースはインテンシブコース受講者の方でも受講可能です。スピーキングを伸ばしたい日本人にはお勧めのコースとなっています。このコースではペーパーテストはなく、短い文章を録音して先生に課題として提出をするスタイルです。先生からフィードバックをもらい、自分では気づくことができない発音の癖を直していきます。
【レッスン時間】
モーニングレッスン 月曜日-金曜日 8:30-14:30
イブニングレッスン 月曜日-金曜日 17:00-21:15
パートタイムレッスン 月曜日-金曜日 1日2時間または3時間
【英語コースの特徴】
・日本人の割合は年間を通して平均17%(少ないとき9%、多いとき22%)。
・ 講師陣は教授法を学び資格を所持している。
・ 金曜日の授業にて各スキルアップ、シドニーでのお仕事探しのクラスもあります。(インテンシブコースのみ)
ビジネスカレッジ
ビジネスコース |
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こちらのコースはオーストラリア国内のキャンパスすべてで受講が可能となっています。例えばある授業に出席できなくても、他のキャンパスで受けることができます。さらにIHの学生が使えるポータルサイトにて出席を予約することができます。またこちらのコースでは入学基準があり、IELTS5.5が必要となります。
Teacher Trainingコース
IHではこちらのコースが人気となっています。
TESOLとはTeaching English to Speakers of Other Languagesの略で英語を母国語としていない人に教えるための資格の一つです。簡単にまとめると、英語を人に教えたい方が専門的に勉強するコースです。TESOLコースではコースが始まる前にオンラインでのネット講座を受講することができます。こちらは日本でも受講が可能となっています。事前に専門用語など知識をつけていくことによって、授業の理解度が変わってきます。またTESOLとTECSOLの両方を取得したい方のためにもTESOL&TECSOLコースもあります。CELTAもTESOL同様英語を母国語としない人に教えるための資格ですが、違いはCELTAを受講するには英語力がネイティブまたはIELTS8.0が求められるという点です。CELTAを取得すれば世界各国の語学学校で採用される可能性が大いにあります。
Teacher Trainingコース |
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日本人向けの資格 J-SHINE
IHが独自に開発したプログラム(TECSOLとJ-SHINEの組み合わせ)を受講する方が多いです。TECSOLはTeaching English to Child Speakers of Other Languages、J-SHINEとはJapan Shogakko Instructors of Englishの略で、3-12歳の子供を対象に英語を教えることに注力して学んでいきます。また、こちらのコースは正式な教育機関に認定されており、コース修了時にはTECSOLとJ-SHINEの資格が取得できます。これらの資格を活かして日本の小学校や民間の英語スクールや幼稚園で活躍している方がいます。
午前中のTECSOLの授業では英語を教えるプロセスを学んでいきます。国籍はミックスで授業はすべて英語となりますので英語力もアップします。
午後のJ-SHINEの授業も英語での授業となりますが、子供の心理学、言語学や日本の小学校での英語活動などの知識は日本語で学びます。
【入学基準】英語のレベルがIntermediate以上の方ですが、英語力が少し足りない場合などは数週間一般英語で勉強をしてからの入学となります。入学テストにおいてはスピーキング力が重要視されます。
TECSOLコースとTESOLコースの授業を見学して感じたこと
TECSOLコースとTESOLコースの授業を体験してきました。
・TECSOLコース
クラスの人数は11人でした。子供に対しての教え方を勉強するクラスなため、歌を使ったゲームの練習をしていました。そこでは発音、流暢さを学んでいきます。ゲームを子供たちに楽しんでもらうために、歌だけではなくジェスチャーを用いており、そこで驚いたことはクラスの全員が単語一つ一つ(例えば猫や太陽など)に対してのジェスチャーを覚えていることでした。ゲームのロールプレイングでは全員参加の練習だけでなく、ゲームの楽しさを学生自身が理解しようとして試みているのが伝わってきました。子供に教えるということもあり、クラス内は先生を含め賑やかな雰囲気という印象でした。
・TESOLコース
クラスの人数は15人でした。TECSOLコースよりは年齢層が高いと思います。授業内容はライティングの授業の進め方を教えるというものでした。私の見学時には、教えている学生が書いた文章の中で間違いを見つけ訂正するというケーススタディをしていました。このコースでは大人に教えるということもあり、論理的に説明する能力が養われると思いました。発言も意見のみではなく、理由も求められます。クラスの全員が意見を言っていたので発言をしやすい雰囲気と見受けました。授業の最後には授業内でやったことを踏まえ、ライティングのクラスの進め方やクロージングの仕方をまとめていました。
実際に訪問した感想
印象的だったのは授業をしているフロアへ着いたときに教室の中からよく笑い声が聞こえてきたことです。TECSOLコースでは、もともと児童保育の勉強を日本でしていた方が多いと勝手に思っていましたが前職がショップ店員の方やエンジニアをしていた方もいて驚きました。アクティビティも多くあり、シドニーへ来たばかりの方でも友人を作りやすい環境と感じました。卓球台が設置されており、気軽に休み時間や放課後に他クラスの学生とも遊ぶことができるのは嬉しいですね。また何か困ったことや悩みがあれば日本人スタッフの方もいるのでサポートやアドバイスをもらえます。母国語で対応してもらえる環境というのは安心をして過ごすことができると思います。